奈良県のこれから

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07 /21 2019
「奈良は良くなってきた」。
この10年で奈良県は少しずつではありますが、着実に成長を続けています。

これまで奈良県は、大阪や京都のベッドタウンとして発展してきました。
1970年代から1990年代にかけて奈良県の人口は急激に増えました。
都会に比べて土地や物価が安く、住居として適していたからです。

しかし近年は、大阪に高層マンションが多く建ったことで、大都市で生活するハードルが低くなり、
わざわざ職場から遠い奈良県に住む若者が減ってしまいました。
これが奈良県の人口減少・高齢化の要因にもなっています。

そんな奈良県ですが、荒井正吾氏が知事に就任した
2009年ごろから「脱・ベッドタウン化」を掲げ、
自立できる奈良県を目指した政策が行われています。

2019年に新たに作成された「奈良新『都』づくり戦略」も参考にして、
これからの奈良県の動向をご紹介していきます。
HP:「奈良新『都』づくり戦略」について
奈良県


■世界遺産・薬師寺 東塔
薬師寺の建物で、奈良時代の創建当初から残っているのは東塔のみです。
およそ1300年前から奈良を見守ってきた薬師寺・東塔は、
2009年から解体修理が進められています。
2020年4月に薬師寺・東塔の解体修理が完了し、落慶法要が営まれる予定です。
なお、當麻寺(たいまでら)西塔は2021年3月、金峯山寺(きんぷせんじ)仁王門は
2029年ごろに修復完了予定です。
HP:薬師寺
参考:奈良市をぶらり旅106 ~薬師寺 東塔修理現場~
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■ホテル誘致
奈良県はホテル客室数の少なさが、長年の課題でした。
観光客数は非常に多い奈良県ですが、ほとんどの観光客は日帰りで
夕方になると大阪や京都へ向かってしまいます。

宿泊してもらわないと、奈良県での消費額が伸びません。
消費額が少ないと税収も増えません。

ただし、単にホテルを作っても宿泊してもらえなければ意味がありません。
そのためには「泊まりたい」と思ってもらえるようなホテルを誘致しないといけません。
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画像引用:奈良新『都』づくり戦略(案) 前半

2020年春、ついに大宮通りに「JWマリオットホテル奈良」が開業します。
マリオット・インターナショナルは、マリオットやリッツ・カールトンなど
様々なブランドのホテルを手がけ、特にJWマリオットは最高級クラスの
カテゴリー「ラグジュアリー」のホテルです。

さらにホテルには「奈良県コンベンションセンター」が併設される予定です。
コンベンション施設は、1階には2,000人も収容できるコンベンションホール、
2階には中規模の会議室スペースが設けられます。

これまで奈良県は、ホテルの客室数が少ないという理由で
サミットなど大規模な国際会議を開催することができませんでした。
しかし、最高級のホテルとコンベンション施設が併設されることにより
利便性が高まり、国際会議の誘致に有利になります。

質の高いホテルができると、周辺のホテルも自然と質が良くなっていきます。
HP:奈良県コンベンションセンター

さらに、2021年4月には旧奈良監獄がホテルとして
生まれ変わる予定です。
手がけるのは高級旅館などを展開することで有名な星野リゾート。
ホテルの他に資料館や商業施設も併設予定です。
HP:旧奈良監獄
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なお星野リゾートは明日香村にもホテルの建設を予定します。
こちらは2023年の開業を目指しています。

他にも県は、荒れ果てた高畑エリアの一角を整備し、奈良公園の景観に見合った
リゾートホテルを建設中で、「奈良ふふ」として2020年夏に開業予定です。
また吉城園(よしきえん)周辺でも、ホテル建設が進められており
最高級インターナショナルホテルとして開業予定です。


■飛鳥(あすか)ナンバー
2020年度中に、奈良県に新たな図柄入りナンバープレートが誕生します。
それが「飛鳥」ナンバーです。

飛鳥ナンバーの対象地域は橿原市、田原本町、高取町、三宅町、明日香村の
5つの市町村です。飛鳥ナンバーの図柄は既に決定しており、
「カッコ良すぎる」と話題になっています。
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画像引用:田原本町 ご当地ナンバーの導入について

なお、2018年に誕生した図柄入りの「奈良」ナンバーですが、
2019年9月時点の申込件数は全国5位。
近畿地方では滋賀県(8位)・京都府(10位)を抜いて堂々の1位です。
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ちなみに2019年9月時点の申込件数全国トップは「くまもん」が描かれた熊本、
2位は広島東洋カープの「カープ坊や」が描かれた広島県の福山、
3位は伊達政宗が描かれた仙台、4位は「みきゃん」が描かれた愛媛です。


■工場誘致
県はこれまで工場誘致を積極的に進め、2018年の工場立地件数は38件で、
全国で11位、近畿では2位となりました。
この数字は過去25年間で最高で、これからも県内の雇用創出のために
工場誘致を展開していきます。
主に、京奈和自動車道沿いの田原本町・川西町・御所市・五條市、
西名阪自動車道沿いの県東部が工業ゾーンとして位置付けられています。
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画像引用:奈良新『都』づくり戦略(案) 前半


■大和川直轄遊水地と流域内水遊水地の整備
近年、毎年のように各地で大規模な洪水被害が発生しています。
奈良県内でも対策が進められており、2019年度内に
大和川流域周辺で遊水地の工事に着工します。
参考:12_大和川流域の総合治水対策の推進.pdf
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■記紀・万葉プロジェクト
古事記が完成してから1300年を記念して
2012年から「記紀・万葉プロジェクト」がスタートしました。
古事記・日本書紀・万葉集の楽しさを発信する取り組みで、
これまで大古事記展などの展示会やイベントなどが展開されてきました。

日本書紀が完成して1300年となる2020年は、
「記紀・万葉プロジェクト」の最後の年となります。

集大成となる2020年は、記紀・万葉関連の講演会・イベント、記念誌の制作などが
企画検討されています。楽しみですね。

さらに2020年は藤原不比等(鎌足の次男)の没後1300年という節目の年でもあり、
それに関連する記念事業が企画検討されています。
HP:記紀・万葉プロジェクト


■近鉄橿原線100周年
2021年、近鉄橿原線は100周年を迎えます。
奈良県の北和地域と中和地域を結ぶ重要な路線です。
現在は、奈良市の大和西大寺駅から橿原市の橿原神宮前駅までを結びます。
接続路線は奈良線・京都線・天理線・田原本線・大阪線・南大阪線・吉野線の7路線もあり、
特に京都線や天理線へは直通運転している電車が多いです。

1921年(大正10年)4月、近鉄の前身・大阪電気軌道が畝傍線として
西大寺駅(現在の大和西大寺駅) - 郡山駅(現在の近鉄郡山駅)間を開業。
これが橿原線の始まりです。

その後、平端駅、八木駅(現在の八木西口駅)、橿原神宮前駅と次々に延伸していきました。
そして、1939年(昭和14年)に畝傍線から橿原線に改称しました。

橿原線の100周年について、今のところ近鉄からはイベント関連の情報は発信されていませんが、
2020年内には何かしらイベントの企画・発表がされると思われます。
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■なら歴史芸術文化村
現在、天理市杣之内町(そまのうちちょう)で整備が進められている「なら歴史芸術文化村」が
2021年度中に開村予定です。
ホテルと道の駅が併設される予定で、道の駅は国土交通省から
重点「道の駅」に選定されています。奈良県の文化の発信拠点として期待されています。
HP:なら歴史芸術文化村整備推進室
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画像引用:奈良県国際芸術家村整備基本計画 概要版


■大和西大寺駅の整備
現在、近鉄の大和西大寺駅周辺では整備工事が進められており、
南北自由通路と南北駅前広場が2021年3月に完成する予定です。
南口の広場には、新たにバスターミナルが設けられ、奈良県は「ぐるっとバス」を発着させる
予定です。これにより平城宮跡の朱雀門広場や、2020年春に開業予定の
「JWマリオットホテル奈良」と「奈良県コンベンションセンター」へのアクセスも向上します。
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画像引用:奈良市 大和西大寺駅南北自由通路等整備工事について


■平城宮跡(へいじょうきゅうせき)の整備
奈良時代に都があった平城宮跡は、これまで朱雀門(すざくもん)や第一次大極殿が復原され、
2018年3月には朱雀門ひろばがリニューアルオープン。
平城宮跡歴史公園として国営公園に生まれ変わりました。

さらに2017年度から国が南門の工事に着手。
築地回廊、東西楼、内庭広場の復原も計画されており、
南門は2022年春の完成を目指しています。
HP:平城宮跡歴史公園
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■NAFICの整備
桜井市にある「なら食と農の魅力創造国際大学校(通称:NAFIC(ナフィック))」。
多目的な会合を行うセミナールームや長期滞在可能な総合的機能を持つ
セミナーハウスを新たに設置する予定です。
2022年度に供用開始予定です。
HP:なら食と農の魅力創造国際大学校
参考:桜井市をぶらり旅13 ~なら食と農の魅力創造国際大学校 NAFIC祭~
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■県立医大の移転と、医大病院施設・外来棟の整備
橿原市にある県立医科大学教育・研究部門を近隣の旧農業研究開発センターに
移転新設されます。
先行して整備されている医療看護の教育部門などは2024年度に完成予定です。
外観はかつて橿原の地にあった、日本史上初の都城・藤原京をモチーフにしています。
また、中和地域の医療を支える医大病院の外来棟などの整備の検討も進められます。
HP:奈良県立医科大学
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画像引用:キャンパス整備イメージ

なお、医大前に近鉄橿原線の新駅を設置する案があり、現在、近鉄・奈良県・橿原市の3者で
協議が進められています。ただ、近鉄は現在ある八木西口駅を移設する案を出していますが、
橿原市は八木西口駅を存続させ、新たに駅を設置する案を出しており、協議は平行線のままです。
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画像引用:荒井正吾政策詳細


■飛鳥を世界遺産に
2007年、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」として
世界遺産の暫定リストに加わりました。それ以降、目立った活動はありませんでしたが、
2019年、大阪府の堺市・羽曳野市・藤井寺市にある古墳が
「百舌鳥・古市古墳群」として世界遺産登録されたのを機に、
飛鳥の世界遺産登録の機運が高まりました。

これまで奈良県・橿原市・桜井市・明日香村が「世界遺産『飛鳥・藤原』登録推進協議会」として
活動してきましたが、明日香村の森川裕一村長の意気込みを皮切りに
関係者は2019年度内に推薦書の素案を作成、最短で大阪・関西万博前の2024年の
登録を目指すとしています。

「飛鳥・藤原の宮都とその関連遺産群」には、
考古学者に衝撃を与えたことで有名な明日香村の高松塚古墳・キトラ古墳をはじめ、
石舞台古墳や伝飛鳥板蓋宮跡、
橿原市の藤原宮跡(日本史上初の都城跡)、大和三山、本薬師寺跡
桜井市の山田寺跡などが含まれています。

奈良県ではこれまでに
「法隆寺地域の仏教建造物」「古都奈良の文化財」
「紀伊山地の霊場と参詣道」の3件が世界遺産登録されており、これは国内最多です。
県内4件目となる「飛鳥・藤原の宮都とその関連遺産群」の世界遺産登録を応援しましょう。
HP:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会
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■近鉄奈良駅周辺の整備
奈良公園の玄関口でもある近鉄奈良駅。その駅前の景観と環境整備が検討されています。
主に、広告看板の縮小、バスロケーションシステムの導入、東口・行基前広場での広報強化、
西口広場の整備、バスターミナルの検討などです。
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■(仮称)中町「道の駅」
第二阪奈有料道路の中町IC近くには、平城遷都1300年記念事業で使用された
中町駐車場があります。この跡地には道の駅が整備されることが決まりました。
北和地域の拠点を目指し、「公共交通の結節機能」「地域観光のゲートウェイ機能」
「地元農産物の直売所などの地域振興」を備えた「道の駅」として設計が進められています。
道の駅周辺には、大和郡山市方面の郡山城跡や大和民俗公園、矢田山遊びの森などがあります。
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画像引用:もっと良くなる奈良県を目指して_(仮称)中町「道の駅」及びその周辺の整備を進めます。


■まちづくり協定
県は奈良モデル(PPP・パブリックパブリックパートナーシップ・公公連携)を推進しています。
その一環として、県と市町村が協力して「まちづくりに関する包括協定」を結び、
市町村が県の技術的・財政的支援を受け、まちづくりに取り組む枠組みを構築しています。
天理市では2017年4月、天理駅前にコフフンという広場がオープン。
それまで人が留まることがあまりなかった駅前に、賑わいが創出されました。
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これまで県は27の市町村と協定を締結。
例えば、吉野町では吉野山周辺地区の整備として、近鉄の吉野駅から
吉野山上千本へのリフト設置等を検討。
桜井市では、長谷寺参道と大神神社の参道の整備、
高取町では土佐街道、宇陀市では宇陀松山周辺の整備が検討されています。
他にもたくさんの整備計画がありますので、下記の奈良県HPをご参照ください。
HP:県と市町村の協働によるまちづくりについて


■奈良と大阪・関西万博会場との直通電車
2025年に大阪湾の夢洲(ゆめしま)で開催予定の
大阪・関西万博に向けて、近鉄は奈良県方面と夢洲を直通運転する
新型車両を開発することを発表。

夢洲では、統合型リゾート施設(IR)の開業が2024年に計画されていることもあり、
早ければ万博の前年に新型車両の運行が開始される予定です。

計画では近鉄の本線とも言える近鉄奈良線と
夢洲まで延伸予定の大阪メトロ中央線に乗り入れている近鉄けいはんな線を
生駒駅で接続します。

奈良線とけいはんな線・大阪メトロ中央線は
集電方式が異なるため、現在の車両では直通運転は不可能です。
そのため、この2つの方式に対応した新車両の開発が必要というわけです。
※写真は生駒駅東方を走る、奈良線とけいはんな線の近鉄車両。
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■京奈和自動車道の整備
2015年3月、京奈和自動車道の御所IC - 御所南ICが開通。
2017年8月には五條北ICまで開通し、これで橿原高田IC - 和歌山JCTまでが繋がりました。

未開通区間については、全線での事業化がされており、大和北道路の
郡山下ツ道JCT - 奈良IC間は2027年度、奈良IC - 奈良北IC間は2032年度に開通予定です。
なお奈良市内はほぼ全区間が地下になり、郡山下ツ道JCT以北は有料となります。
(京奈和自動車道が全線開通しても現在の無料区間は無料のままです。)

大和御所道路の橿原北IC - 橿原高田IC間は、現在も用地買収が進められおり、
一部区間は工事が本格的に着工し、2025年までの開業を目指しています。
なお、この区間は大和高田バイパスとの接続も行われる予定です。
2017年3月末時点の未買収地は104件。2019年3月末時点では55件まで減少しました。
奈良県は全国で最も用地買収が難しい地域と言われており、用地買収難航の理由は
ほとんどが所有者の高額要求が原因だそうです。
公共用地は鑑定価格以上では絶対に買えないので、
土地所有者の理解を求めていくしかありません。

また、2016年度から耕作放棄地などの固定資産税が1.8倍に重課できる
税制改正が行われました。
2018年9月からは補償金算定が合理的・合法的かどうかを判断する
新たな審査体制が整備されました。
このように用地買収・用地補償が円滑に進める対策も行われています。
HP:奈良国道事務所(ならこく)
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画像引用:奈良国道事務所(ならこく)


■JRの新駅設置
JR大和路線(関西本線)の奈良駅と郡山駅の間に新駅設置が計画されています。
現在、事業中の京奈和自動車道の奈良IC開設に合わせての開業が検討されています。
予定地は大安寺周辺で「奈良市南の玄関口」として観光振興や地域活性化につながると
期待されています。京奈和自動車道の奈良ICが2027年に開通予定なので、
新駅の開業はその頃だと思われます。
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画像引用:(仮称)奈良インターチェンジ周辺まちづくり計画基本構想


■中央卸売市場の再生整備
大和郡山市にある奈良県中央卸売市場は老朽化が激しく再整備が必要となっています。
BtoB向けの卸売機能の強化はもちろん、新たにBtoC向けの機能も検討されています。
BtoC機能は例えば、県民や観光客向けに食材の販売や食の拠点づくり、
多目的ホールやホテルの誘致です。
2026年度にBtoBエリアを完成、2029年度にBtoCエリアの完成を目指しています。
HP:奈良県中央卸売市場
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画像引用:奈良新『都』づくり戦略(案) 後半


■国体(国民体育大会)
国体は毎年いずれかの都道府県で開催され、奈良県で最後に開催されたのは
1984年(昭和59年)で、「わかくさ国体」という名で知られています。
都道府県のサイクルは2巡目に突入しており、2019年は茨城県、2020年は鹿児島県。
その後、三重県、栃木県、佐賀県、滋賀県、青森県、宮崎県、長野県、群馬県、
そして2029年は島根県と続き、2030年~2032年は開催地が未定で、
2033年が鳥取県という状況です。

2巡目の開催時期が未定なのは奈良県、山梨県、沖縄県の3県で、
奈良県は2030年の開催を目指して、2019年から動き出しました。
これに向けて開催場所の整備計画として、橿原神宮東方の県営・橿原公苑と、
橿原神宮西方の橿原市営・橿原運動公園の敷地を県と橿原市が交換するという案が
浮上しています。

県営の橿原公苑より、橿原市営の橿原運動公園の方が敷地面積が広く、
全国規模の大会が開ける第1種陸上競技場などを建設する狙いがあるためです。
この案は、これから奈良県と橿原市が協議を進めていきます。
もし橿原市が奈良県の案を拒否した場合は、前回の「わかくさ国体」と同様に
奈良市の鴻ノ池(こうのいけ)陸上競技場で開催する方針です。
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■大和西大寺駅の高架化と近鉄奈良線の移設
2017年1月、大和西大寺駅の西側にある4つの踏切と、東側にある4つの踏切が
踏切道改良促進法「改良すべき踏切道」に指定されてしまいました。
これにより、2020年度中に鉄道事業者である近鉄と、道路管理者である奈良県および奈良市は
国土交通大臣に「踏切道の改良に関する計画」(渋滞対策)を提出する必要があります。

西側の対策については、大和西大寺駅を現在の平面交差から立体交差(高架)化にする方針で
近鉄が検討しています。
東側の対策については、奈良県は平城宮跡内を走る線路を、大宮通りに移設する案を出し、
近鉄は現在の線路は移転させずに道路を地下化するという案で意見が分かれています。
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画像引用:荒井正吾政策詳細


■高速鉄道の整備
現在、リニア中央新幹線は東京品川駅 - 名古屋駅間で工事が進められています。
名古屋駅 - 新大阪駅間も早くて2037年に開通すると言われています。
奈良県にも駅が設置されることが決まっており、場所は「奈良市附近」とされていますが
駅の明確な位置は未定のままです。
駅の場所を早く確定させて、まちづくりの準備を進めていかなければなりません。

経済を今以上に発展させるには、人口が集中している東京とのアクセス向上が必要不可欠です。
例えば和歌山県白浜町では、空路を利用することにより東京へのアクセスが1時間程度という
利便性を活かして、多くの企業誘致に成功しています。法人税が増えるので地元は潤います。

また荒井知事は以前から、リニアの駅と関西国際空港を結ぶ新幹線を整備する案を
出しています。既存のJR路線(大和路線・和歌山線など)を利用すれば、
新たに線路を敷くことなく大和高田市、御所市、五條市、和歌山県橋本市を経由して、
奈良市から関西国際空港へ20分ほどで接続できるという案です。
関空へのアクセスが良くなれば、空港が無い奈良県でもハンデを克服できます。
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画像引用:荒井正吾政策詳細


■大規模広域防災拠点の整備
奈良県はこれまで大きな自然災害が少なかったため、
防災対策が充分にされていませんでした。

2011年に発生した東日本大震災では、内陸の山形空港が大活躍したことから
五條市に防災拠点を設置する検討が始まりました。
奈良県だけでなく、和歌山県や三重県を含めた紀伊半島の3県の拠点として活用する方針です。
防災拠点の整地には、リニア中央新幹線などの排出土砂を利用し、
消防学校も併設する計画です。
なお奈良県には全国で唯一、陸上自衛隊の駐屯地が無いため奈良県と五條市が
駐屯地の誘致も進めています。
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画像引用:五條西地区防災拠点整備イメージ


■西和医療センターの移転・再整備の検討
奈良県西部・三郷町にある西和医療センターは、西和地域の中核病院として機能していますが、
施設の老朽化が進んでおり、住民の高齢化などにより機能や運営を検討していく必要が
出てきました。
現在、西和地域の中心街でもある王寺駅周辺に移転する案が有力ですが、
土地の確保が課題となっています。
JR王寺駅にある車両の留置線を移設して、その土地に病院を移転する案が出ましたが、
JRによると留置線の移設には膨大な費用が必要ということで、協議が止まっています。
他には留置線南にある王寺町が所有している土地に移転させる案があります。


■近鉄郡山駅の移転
奈良モデルのまちづくり協定に関連して、近鉄郡山駅を移転させる計画があります。
現在、バスターミナルとのアクセスがあまり良くない、送迎車のための待機場所が無いなどの
課題を解決するためです。駅舎が実際に移設されるのは10年以上後の2029年以降の予定です。
また、郡山城跡周辺の整備も順次進められています。
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画像引用:近鉄郡山駅周辺地区まちづくり基本計画

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